情報をどのように収集し、編集し、発信するか。情報を区切り、経路を限定することにより、市民を誘導したり、情報を隠してしまうこともできます。
一部の市民やファシリテーターにのみ情報を開示し、まちづくりを検討させておいたために、プロムナードができたら、既存の樹木も見事に伐採されてしまい、木も何もないさびしい空間ができてしまい、通りがかった市民がびっくり、ということもたびたびありますね。
しかし、そのような小さな出来事も市民の目は的確にとらえています。毎日、まちを見ている市民の目があるのです。
1.抱える問題・課題の解決にヒントとなる情報
2.潜在する問題をあぶりだて可視化し、気づきを促す情報
3.複雑に絡み合う事柄を解きほぐして対話への意欲や相互理解を促す情報
4.特定の問題にかかわる人々の「本心」
「市民シンクタンクのすすめ」では、情報の重要な内容はこの4つの視点であると書かれています。しかし、こうした視点は外部の組織による鳥瞰的調査ではとても浮かび上がらないものであり、市民自らが情報を集積することの成果であり、市民の大きな役割となってゆくでしょう。
そして、情報に組み込むべき、7つの枠組み-<時期の設定>(WHEN)、<実践主体の設定>(WHO)、<中心となるフィールド>(WHERE)、<目的や目標>(WHAT)、<実践に到った理由や背景>(WHY)、<実践の主たる対象>(WHICH)、<実践のプログラムや体制>(HOW)が語られています。それらは情報を実現するための枠組みです。
市民力による情報に、7つの枠組みを組み込むことで、情報がダイナミズム(推進力と方向性)を持ち、具体的な政策としてリアルになってゆくのではないかと期待します。市民力によって、実現化と実践力を構築する道が見えてきたように思います。
地域の自治力や市民の行政力が情報力によって生み出されてくる、市民はその入り口に立っているのですね。
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