2008年1月24日

750円/時

コミュニティシンクタンクを協働する松井氏より、MLがまわってきました。


「13日と20日の求人広告に、額田図書館の求人がありました。求人元は、豊田市の人材派遣会社です。本の貸出・返却受付等 週3日出来る方希望人員  パート 2名勤務地   岡崎市額田図書館時間    8:30~17:15休日    月+ローテーション制時給    750円~   」


現在のアウトソーシングの状況でしょう。もちろん、司書の資格が必要だというわけでもなさそうです。

貸出返却業務をバーコードの読み取りくらいに考えていれば、コンビニのレジ打ちよりも簡単かもしれませんし、ファーストフードのカウンター業務よりも無表情でいいかもしれません。
ただ、誰でもいいのです。機械が読み取ることをその補助をするだけになってしまっているのです。

こうした昔ながらの本を貸し出し、静かに読めるだけの図書館ならば、社会に必要とされることは少なくなってゆくかもしれませんが、本を棚に返したり、整理をしたり、本の返却を受け付けたり、基本となる業務を機械的にできると思っているとますます、図書館は社会から離れてゆくのではないかと思います。

社会が変化しているからこそ、(社会は絶えず変化しているものですが)、図書館も、たぶん市民センターや地域の交流センターも状況は同じはずですが、コンビニやファストフードのようでいいと考えるのか、それとも、ここだけは人の英知が生きる分野にしようとするのか、、、大きな岐路に立っています。

しかし、コンビニもファーストフードもその背景には大きなビジネス戦略と理念によって新たな社会をつくり出してきました。

そう言えば、ちかごろの郵便局は、自営業の店主のようにうるさいです。僕の持っている郵便物がどのような種類のもので、どの程度の確実さがいるかなど読み取って、いろいろうるさいくらいにアドバイスします。郵便局にもその戦略と理念ができてきたようです。

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