2008年1月25日

マニュアル化

今年も大学入学センター選抜試験が終わりました。全国一斉に同じ時間に同じ条件で、同じ進行で試験が実施されています。とても大変なことです。ヒアリングの不具合が問題になっていますが、よくその程度の症例で収まってるな、というのが実感です。


そして、この全国同時進行のために膨大なマニュアルが一人ひとりに渡され、精細な進行がト書き付で用意され、また非常時の問題に対応するため、クレーム対策も懇切丁寧に表記されています。

受験生も大変ですが、僕たち監督員もとてもいやな気分、恐ろしい気分になるのです。マニュアル化せざるを得ないのです、非人間的にならざるを得ないのです。

でも、僕の周りだけかもしれませんが、教員とはマニュアル化し、監視するのが得意な人間でもあります。ちょっとしたことに厳しい反応をします。

マニュアル通り進行するのなら教師など必要ないはずです。誰でもいいはずです。

柔軟に対応するからこそ、その微妙な判断を行うため、生きた「人」が必要とされるのです。
しかし、これらの受験生がマニュアルを暗記するような類型化した試験問題によって淘汰され、将来、この教員たちのなかに入って教育されるのかと思うと憂鬱になってきます。

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