先日、明治学院大学の図書館でお目にかかった、写真家潮田登久子さんが作品集を送って下さいました。
10年間かけて、冷蔵庫を撮り続けたもので、フラットな画面から、その奥行きが感じられてきます。しかも、小さなディテールまで生々しく描かれています。彼女の作品はモノに迫るところから社会を現しだそうとするものではないかと感じられます。
明治学院大学の図書館での、書籍に迫り、全体像と細かなディテールを同時に描き出している写真からもそれはうかがわれました。
ファインダーという自由の窓から、写真家はモノの、社会の本質を描いてゆくのです。
潮田さんの写真を見ていて、対象を正方形に切り取っていることにも惹かれました。長年、レンズは円形なのに写真は何故円形ではないのだろう、また何故正方形ではないのだろうと不思議に思っていたので、とても新鮮でした。実はデジカメを使うようになって、僕のセカンドカメラであるリコーGX100は正方形の写真をとることができるのです、、。
一見不自由と思っていたファインダーという媒体ですが、そこから社会の本質が覗けるのですね。こうした媒体こそが社会を見る目を与えてくれるのかもしれません。
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