2008年5月13日

さいたま中央図書館

図書館建築研究会の例会でさいたま中央図書館を視察しました。

JR浦和駅前、パルコの上階部分の「COMUNALE(コムナーレ)」と呼ばれる公共施設の一画にあります。

10階が講演会・コンサート・各種発表会ができる浦和コミュニティセンター、9階が国際交流センター・消費生活センター・市民活動サポートセンターが入っており、さいたま中央図書館は8階に入っています。その下階には映画館も入っています。

1フロアが約5000㎡とかなり広くなっており、空間的には若干まとまりを欠いたものとなっていました。また、先駆的に、自動書庫や自動返却仕分けシステムが導入されています。

しかし、小笠原館長から詳しく内容をお聞きすることができましたが、さいたま市の図書館行政の豊かさが実感できました。さいたま市にはこの中央図書館の他、地域図書館が23館あり、自動図書館、学校図書館と連携した図書館、書庫機能を受け持つ図書館など、、駅前の中央図書館をはじめ、それぞれが特性を持ち、相互に補完しあいながら、全体の運営が行われているようです。

図書館とはこうしたネットワークを持つものであると実感できました。また、運営も正規職員を中心に断片的に外注できる業務を外部委託しているようです。指定管理者制度などまったく話題にもなりませんでした。

自動機械化による膨大な投資を行うよりは、司書という人材を育てるべきではないかと感じましたが、
しかし、今後、COMUNALE(コムナーレ)内での共同企画や下階の映画館との連携などが図られてゆくようで大きな期待感を持つことができました。さいたま市は近年合併してできた新しい市です。そのネットワークづくりが図書館のネットワーク化、多角化を通じてすでに始められたようです。

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