2008年5月18日

アップルとグーグル


PCとは、番頭さんのようなものであると考えていましたし、実際、僕の使う設計CADはマイクロGDSといってWIN上でしか動きませんので僕はWIN派でした。しかし、先日、店頭に並べられているマックを見て、かっこよさ、動きのよさ、MACとWINの共存できることなどを考え、マック派へ転向する気になってしまいました。

すでにインターネットでは検索もメールも専らグーグルを使っています。Gmailではメールをやりとりしていると、大学からのメールの横にはeラーニングなど関連するスポンサーの広告が、PCのことが書いてあるメールの横にはリナックスやサーバーのスポンサーの広告が表示されています。そのきめ細かさは脅威と感じていたので、この「アップルとグーグル」にはすぐにひきつけられました。

マーケティング戦略において、差別化が重要であると言われるなかで、アップルとグーグルは相対指向ではなく絶対指向を目指してきたと述べられています。

「本当にいい決断をするためには今の時点の常識に捉われず、本来どうあるべきかを根本から考える必要がある。アップルやグーグルは、そうした発想で、モノをつくる。」

アップルも創業者であるスティーブ・ジョブ不在でWINとのシェア争いをしていた1990年代は落ち込んでいたが、彼らは些細な違いや優越性ではなく、根本的な発想の違いによる本質を追究することで、ライバルを圧倒しているようです。日本ではいつからか、差別性ばかりを問題にし、西洋のあとを追いかけるようになってしまいました。

しかし、彼らのほうが日本的かもしれません。徹底的にこだわりを持って働き(もちろん誰もネクタイなど締めていませんが)、職場環境の質を保ち、株価が上がろうが下がろうか、株主よりも社員を大切にし、他社の性能やサービスにも心を動かされず、、、競合企業や株式市場にも振り回されない独自の姿勢を貫いています。

かつてのウォークマンを生み出したソニーや様々なマガジンを生み出したリクルートのような日本の斬新さはどこへ行ってしまったのでしょうか。

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