2008年6月10日

インスピレーションをつくる組織

組織や集団によって、何かを成し遂げる、創造行為を行うことについて考えています。

デザインやアイデアが、あるとき突然どっと生まれてくるように、組織や集団によって、ひらめきやインスピレーションのような、イノベーションを引き起こすことはできないか、そのプロセスや合意形成はどのようなものだろうと考えています。

まちづくりにおいて、多くの人の声がどのようなかたちになってゆくのか。その手段の一つとして、市民によるギャザリングを始めました。ギャザリングとは車座のようなものです。

ギャザリングとは、もちろん聴くことも大切ですが、自ら語ることで見えてくるものがあると考えています。仕事でアイデアに行き詰った時、何気なく人に語った時、それまでの疑問やつまらないこだわりが消えていったり、次のアイデアが生まれてきたりします。

声を発することで、ある意味、客観的に自分自身を見ることができるようになるのでしょう。

アイデアやインスピレーションが、いろんな試行錯誤が飽和した時、でも少し視点を変えることで、新しい何かを生み出すことができます。

また、問題を解決するためには、右か左か、盾か矛か、裏か表かというような二者択一の単純な解決方法ではなく、どちらでもない、しかも、どちらの考えとも共有し、解決できる別の第3の方向が必要となるのです。

それを生み出すのが、そこに問題を共有して集まる多くの人たちであり、彼らの持つ多くの切り口(分野や価値観、立場、情熱)が集まって、飽和して、ある新たな方向が生まれるのだと考えています。

アイデアやインスピレーションがある時、偶然生まれてくるときがあると思います。でも、本当は偶然ではなく、考えた挙句に、出尽くした後に、ちょっと視点を変えた時に新しいアイデアが生まれてくるのだと思っています。ギャザリングとは、集団でそういう創造を作る場です。

答えのないものに挑戦しているのです。だから、新しい答えを見つけるために手探りで進んでいます。

さらにギャザリングの機能につながりをつくることがあげられます。地域で活動する人たちは分野は違えどもどこかでつながっています。また、地域は遠く離れていても考え方においてつながっている場合もあります。

実はギャザリングを行って、図書館と子育てと少子化、ジェンダー、高齢化問題、そして障害を持つ人の福祉も、実は同じ根を持っているのだと思ってきました。あつまり、つながることによって、一人で取り組むより遥かにすばらしい成果が期待できるのです。また、地域で活動している人たちはそれぞれ多くの人とつながっていて、多くの人の疑問や問題を持っています。多くの市民の声を集めるというのは市民の全体集会を開くことではなく、こうしたつながり、人と人のネットワークのなかから、市民一人ひとりの声を集めることなのではないかと思っています。

コミュニティシンクタンクとはこのように課題を共有し、つながりを広げてゆくことで、次の何かを生みだす組織であると考えています。

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