2008年7月18日

条例か機構か

条例などをいくら立法しても市民によるまちづくりは推進できないでしょう。まず、条例を制定することではなく、まず、市民中心の組織やしくみを考え、試行してみることです。法律は後からついてくるものではないでしょうか。首長も議員も法律をつくれば、いいと思っているようでなりません。そんな記事とブログに出会いました。法律をつくってから、しくみの検討なんてありえないだろうと、、、、、、どこでも行われていることなのでしょう。

「花巻市は、四月一日に施行したまちづくり基本条例に基づいて市民参画・協働推進委員会を設置した。委員十五人を決定し、十四日に初会合を開く。市民による市政への参画と協働のまちづくりに向けた環境づくりのほか、参画の方法や参画状況の評価など市民参画の具体的な仕組みについての検討がスタートする。 

同条例は、市政運営の基本ルールを定めたもので、市民が主体となって参画し行政や議会と協働してまちづくりを進める内容をルール化。同委員会の設置は十五条で規定されており、市民の市政への参画や協働が適正に推進されるよう活動する。メンバーは団体からの推薦者や学識経験者、公募委員の計十五人。 

条例には、市政への参画方法としてまちづくりにかかわる重要な計画の策定や条例の制定には、意向調査やパブリック・コメント(意見公募)、ワークショップ、意見交換会などを行って、市民の意見が反映されるよう配慮することを明記している。

委員会では、実施した市民からの意見吸い上げの方法が良かったかどうか評価するなどしながら、より良い市民参画の在り方を模索していく。初会合となる十四日は、市側が委員会の役割などについて説明するほか、今年度の市民参画と協働の推進方策について意見交換する。」
(岩手日日新聞社より:市民主体のまちづくり 委員15人を決定~花巻市 (07/07))

新聞社という公共の組織が本当に物事の本質をつかまえているのか、、、、、。記者のジャーナリストとしてのプロ意識はどこへ行ったのか。誰が真実を伝えるのか、、、、。
市民によるまじめな報告(ブログ)の方が真実を率直に明らかにしているように感じてならないのです。

こんなことは全国で行われているのだろう。どうしたら、本当の民主主義が生まれるのか、、、、、。市民受けを目指す市長と利権の代表で表面だけを理解する議員とルーティンワークをこなすだけの職員からは生まれないだろうな、、、、、、、、、、、、、。

この市民参画・協働推進委員会は3回だけ、開かれるようです。

市民のブログより⇒
花巻市役所本館303号室。午後2時~午後4時半。第一回「花巻市市民参画・協働推進委員会」の見学に行ってきました。委員の出席は、15名のうち、大学の勉強があるからとの理由で2名欠席の13名。傍聴人は6名。報道機関から2名。市からの出席は3名。

委員15名のうちわけ。市からの要請で、農協代表、商工会代表、福祉協議会代表、PTA代表、老人クラブ代表、婦人会代表、区長代表の7名と、学識経験者3名の10名。公募委員はわずか5名。そのうち2名が授業のために欠席なので、いわば本当の意味の市民代表は3名だけだった。

市長挨拶で、「この委員会は、まちづくり基本条例の実質的な推進のエンジンになる・・・自分達の町は自分達のもの、自分で作っていくまちづくりの意識を、多くの市民が持てば持つほど良くなっていく・・・そういう市民を育てるのが・・・批判だけのオンブズマンだとかの市民じゃなく、自分達で町を作っていく、行政と一緒になって作り上げていく。そういう市民を・・・・・」と。

Q:公募委員のMさん(前回の基本条例作成の委員長)  2人の委員は、学業のため欠席、と言いましたが学生さんですか?今回は仕方ないとしても、今後も出席できないのであれば、早めに他の応募して落選した人に変わってもらった方がいいのではないですか?

Q:公募委員のSさん 委員を募集してる記事を見て、応募したが。募集しているという事しか、情報がかかれていなくて、いつ頃、何回あるのか、(交通費とかの)手当ては出るのかそれとも無償のボランティアなのか、どういう内容を審議する委員会なのかが、探したがまったく情報がなかった。こういう情報の無い公募は、応募しようとすると負担が大きくてためらってしまうが、わざと情報公開しないでのは無いのか。市に近い、委員会の情報を持っている人以外を排除するために、情報公開しないでの公募は、一般市民を締め出す一種のフィルターがけじゃないのか、と思ってしまう。


この委員会の目的について、市の説明「花巻市市民参画・協働推進委員会」の目的第2条 委員会は、次に掲げる事項について、執行機関の諮問に応じ調査及び審議し、または執行機関に意見を述べるものとする。
(1)市政への参画方法の研究や改善に関する事項(ここが一番大切な部分です。の説明あり)
(2)市民参画と協働の推進に関する事項
(3)市民参画の評価に関する事項(この3つがこの委員会の協議の核心部分ですの説明あり)
(4)条例の見直しに関する事項第3条 委員の構成について(略)第4条 委員長・副委員長について(略)第5条 委員会は、委員長が招集する。第6条 庶務は地方振興部で処理する市の説明の中で、市政への参画方法の研究や改善、について審議すると最初に言いながら、審議する回数は年3回のみ。次回は10月、その次は2月の3回のみ。

そしてできれば今日、平成20年度市民参画手続き6案件、
「国土利用計画花巻市計画の策定」
「花巻市公共交通実施計画の策定」
「花巻市都市計画マスタープランの策定」
「花巻市高齢者保健福祉計画・第4期介護保険事業計画の策定」
「第2期花巻市生涯福祉計画の策定」
「岩手中部地域水道ビジョンの策定」
を審議(承認?)してもらいたい、と言うので、

M委員が質問。
Q1 年3回では(1)市政への参画方法の研究や改善に関する事項ができない
Q2 市民参画手続き6案件 は、1つ案件に1日かけて良いのではないのか。市民へのアンケートやパブリックコメントにどう言う意見が寄せられてるか、それらがどう反映されているか検証するには、1案件に1日かかると思うが。

A1 3回というのは目処で、増やすのは委員長の考えでいくらでもできますが。みなさん忙しそうなので、多くする事はできないと思います。
   Q:M委員 委員長の一存で増やせるそうですが、委員長どうでしょうか?
   A 委員長は、市の職員の席を見るが、返答はなし。
A2 市の回答なし。かわりに公募委員のHさんが、市民参画手続き6案件については、市がアンケートをとり、パブリックコメントを集め、各種委員会の有識者に意見を聞いてまとめたものを、もう一度審議するというのは、市に対して失礼じゃないのか、と意見を述べた。

市政への参画方法の研究や改善に関する話し合いと言いながら、実際は市民参画手続き6案件をドサクサ紛れに通してしまおう、というわかりやすいたくらみにはあきれる。

M委員:10点 市の推薦委員からの攻撃の孤立無援の中で、市側の隠された本音を引き出した活躍は、満点だろう
推薦委員7名:残念ながら3点 何より、基本条例も、参画条例も知らないで出てきたのが分かる。今回は顔合わせだけだろうと思ってきた人が多いみたいなので、分からなくても仕方の無いところもあるが、発言も無く質問も無いのは、いないのと同じ。メモをとってる人もほとんどいなかった。明らかに、来たくは無いが仕方なく時間つぶしに来た、としか見えなかった。 ただ、婦人会の代表は、女性の議員とこういう委員会に女性を増やすために来た、という積極さは見えたので4点。
学識経験者:4点 言動から、基本条例や参画条例について分かっている事は明らか。ただし、発言がほとんど無かったし質問も無かった。いくら頭がよく、知識が豊富でも発言が無いのはいないのと同じ。学識経験者を委員に入れるのは、豊富な知識と頭のよさで委員会を良い方向に誘導してもらいたい意図があるのに、リーダーシップもとれずただ座って時間つぶしをしていたので、4点。
委員長:4点 市の職員の顔色ばかり気にして、リーダーシップが取れなかった。H委員:6点 基本条例・参画条例について分かっていないで来たのは明らかだが。積極的な発言が多く会議を活性化させた、ので6点。
S委員:7点 今回の委員会で、積極的な発言をしたのは公募委員の3名だけだった。S委員は、基本条例・参画条例についてよく勉強していたし、会議を良い方向に導こうとしての発言が目に付いた。欠席学生2名:0点 言うまでもないが、勉強している他の公募した人たちが落とされ、意見を言う機会を奪われたのですから、欠席は自分だけの問題ではないのです。2回目の委員会で、委員の皆さんがどれほど勉強しなおして来るか、楽しみです。

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