2008年7月23日

兵庫県多可町地域協議会

平成17年11月に中町・加美町・八千代町の合併により誕生した、兵庫県多可町では、18年度より、旧町の地域特性を残しながら、3つの区(中区、加美区、八千代区)が融合したまちづくりを進めていくため、平成18年2月27日に地域協議会が発足したようです。

その機構は15名程度の地域住民で構成された、3つの地域協議会が7名の大学教員によるコミュニティシンクタンクから助言を受けながら、月1回程度会議を開き、また3つの協議会をつなぐ連絡協議会や町長懇談会などを開催し、町に対して提言を行ってゆくというものです。

小さな町ですが、だからこそ、町の様々な施設の活動状況を協働で視察するところから始め、自分たちの町を知り、具体的な活動方針を掲げ、その方向を自ら提言しているようです。

その豊かな活動の内容がホームページに記されています。
http://www.takacho.jp/chiikikyougikai/

25000人ほどの小さな町ですが、年初に書かれたであろう所信表明からは、その意気込みと真摯さが伝わってきます。http://www.takacho.jp/syuyo_sesaku/h20/sesaku_syosinnhyoumei.html

「成熟社会にマッチした町づくり」~ 多可町の基盤造りを次代への挑戦 ~

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20年度は2年半の準備期間を経て「多可町が本格的に動き出す年度」と位置づけたいと考えます。 それは、旧町からの継続事業がほぼ一段落し、多可町の住民や職員が考え、計画した事業がいよいよ動き始めるからです。 しかし厳しい時代の財政的背景は、国をして、また県をして、多可町独自の町づくりプランを自由には描かせてくれません。

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北海道夕張市の財政破綻の実態は、皮肉にも脆弱な自治体財政の実態を国民共通の認識にまで昇華させ、大きく関心を喚起させました。 これら行財政への関心の高まりをむしろプラスに捉える中で、すべての職員がより自らを律しつつ職務に精励し、特に役職者にあっては町の財政状況の説明責任を積極的に果たさなければならないと改めて心するところです。

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◎ 予算編成にあたって心した基本の方針は、次の3点です。 
Ⅰ. 予算総額の抑制とプライマリーバランスの好転を目指した「縮減型予算」 
Ⅱ. 真に必要な事業に合併特例債等の財源を有効に活用した「財源効率型予算」 
Ⅲ. まちづくり・環境・健康・教育など次代へつなぐ先進施策を盛り込んだ「提案型予算」   
20年度の予算編成作業においては、各分野において事業の継続を目指しながらも予算の削減を行うというアプローチで取り組みましたが、この手法が限界にきていることは、本年度の収支を10億円余りの基金繰り入れでまかなっていることを見ても明らかです。 役職者においても一層の意識改革の徹底を図り、旧町の手法や考え方にとらわれることなく、多可町として何が必要か、柔軟な発想で今のコスト構造と役場組織の対応のあり方等を果敢に変えていく必要性を強く感じております。
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