2007年12月19日

市民の声

市民とはさまざまです。右も左も、前も後ろも、、、、。そうしたなかで「まちづくりとは鍋物のよう」だと言うのは簡単なことです。しかし、実際には鍋物をつくってもひとつの好きな具だけをつまんでいることが多いのです。さもなくば、鍋をかき混ぜているだけです。

ただ、市民の声を聞くとは、真摯に考えると非常に難しいですね。
学校現場では「運動会を開催するなら自殺する」という児童の声に敏感に即応して、運動会を取りやめています。しかし、同時に「運動会を開催しないなら自殺する」という声があがったら、どうするのでしょうか。

だから、声は聞かないのだという態度なのかもしれません。

どちらの声も同時に聞くことはできないと言って声を聞かないのではなく、どちらの声にも耳を傾けることが必要なのではないでしょうか。そうすることによって、右でもなく、左でもなく、はたまた中道でもなく、前でも後ろでもない、もっと新たな道筋が見つかるのではないかと考えています。

そこにこそ、想像力-関係あるものとはとても思えなかったものが突如、その強い関係性を気づかせる-想像力が必要なのだと感じます。

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