2007年11月6日

ワークショップの行方/多様性を融合すること

かつて、新図書館のワークショップに立ち会った時のこと。

子供図書館部分のありかたが問題となった。ある人は子供図書館は明る開放的にと言い、別のある人は閉鎖的にと言いました。その人は自らを幼児研究家と名乗り、見られることによる情緒の不安定になることを避けるべき、そのためには閉鎖的に計画するべきと持論を述べられ、その場は、閉鎖的な方向へと傾いてしまった。幼児研究家という肩書きを皆が感じ、そのような方向へ向かわせたのかのしれませんし、それで間違いがなかったのかもしれません。

しかし、今でもそのことを後悔しています。子供図書館とは暖かで快適であるべきです。開放的な空間でも閉鎖的な空間でもなく、子供図書館として、異なる、そして本来のあり方を新たに見つけるべきだったと。

子供とはどうあるべきか、様々な考えがあります。しかし、ワークショップでは既成の考えから一旦離れて、白紙の状態で考える必要があるということですね。そうでないと、二者択一、右か左かどちらの考えを採用するかに追い込まれてしまいます。どちらも正解ではないのです。

どちらが正解なのか、自らの主張を強力で競争的な理論構築によってぶつけ合うのがディベートであるとすると、それとは180°異なり、

多くの利用者が参加し、多様な考えを提出する中で、これまでにない本来の意味を見つけ、新たな価値観を生み出す作業がワークショップという集団的創造行為なのですね。

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