2007年11月23日

おもしろさと現実性

建築のデザインやものづくりにおいてよくあることですが、体験的に会得したことを言葉で伝えることは難しいと感じることが多々あります。

ひとつは「おもしろい空間」です。それがどのようなことかということですね。おもしろいとは変わった、普通とは異なる、というようなことに近いです。僕はかつてよりずっと面白い空間を追い求め続けています。

それは普通のモノに対して不満を感じるところからスタートしています。もっと合理的で、スマートなものをできるだけ、常識や決まりごとから逃れるように取り組んでいくことから面白いことが始まるのだと思います。常識や決まりごとは現実の世界のことですが、また同時におもしろい空間も近未来的に起こり得る現実的なことなのです。架空の、絵空事ではありません。

もうひとつは「現実性」です。ゼミの学生からの質問でどこまで現実的である必要があるかを聞かれました。答えが非常に難しいです。現実的であって、その中からどれだけ現実性を超えられるか。

現実的であるべきで、同時に現実から逃れるべきであり、、、、。悩み深いものですね。

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