2007年10月3日

商店街の悩み

10月1日から始まる「駐車監視員による、路上駐車取り締まり強化」があって、商店街での駐車が問題になっています。商店だけではなく、まち全体の活性化にも大きくかかわることです。

店の前には駐車スペースが買い物客に必要だという意見、対して路上駐車は数分でも迷惑で危険だという意見。、、、、、、、、、制度上、当然後者に軍配は上がります。
このように考えてゆくと、駐車場はまとめてどこかに確保するしか商店街の人たちには道はありません。現実にも、(地下も含めて)まちのある部分にまとめて大きな有料駐車場がつくられています。地方都市ではこの駐車場が不可欠でしょう。
しかし、現実と制度があっていないから悩みは尽きないかもしれません。

これはOKACOMMUという岡崎市にあるネット上のコミュニティでの議論です。とても身近な視線で議論が沸きあがり、とても心地よいです。たぶん、こうした市民による本当の意味ある議論が今必要とされているのだと思います。

横浜に元町という有名な商店街があります。小さな道路に面しただけの商店街だったのですが、彼らも活性化のために、30年前からいろいろな試みを行ってきました。








彼らはまず、自分たちの店の1階部分だけを削って、歩道をつくりました。2階はそのままなので雨にぬれない歩道です。すべての商店が同じように歩道を提供しないといけないので、簡単なことではなかったと思いますが、この安全な歩道は商売を進める上で不可欠のことだったようです。

その後、道は一方通行となり、歩道に面して片側にパーキングメーターが置かれ、周囲にはベンチやストリートファーニチャーが整備されました。パーキングとファーニチャーが交互に置かれ、車で来て、店の前で降りてショッピングする、周辺も歩いたり、休んだりでき、楽しいみちの空間が生まれています。

ひとつのきっかけでまちは生まれ変わると思います。その意見を切り捨てないことですね。路上駐車をさせるかさせないかのような画一的な議論ではなく、それらを総合する、総合して新たな方向へ進む必要があるようです。
この総合性を展開できる柔軟さと想像力がまちには求められているのだと思います。市民の柔らかな議論からは何かが必ず生まれるに違いありません。

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