2007年10月9日

報道の大切さ

前線でがんばっている無名のジャーナリストが倒れて、はじめて真実が見えてきます。彼らによって世界には多くのまだ見えていない非合理な、非人間的な(ただ、合理的、人間的といっても様々ですが)状況があることや、また逆に僕たちの目の前から消えてしまった大切なものを知ることもできます。

ジャーナリズム、この暗部も明部も照らしてくれるジャーナリズムの精神が必要です。僕たちの遠いところでは、ジャーナリズムの使命を帯びた一握りの特別の人たちが命をかけています。

ジャーナリストの目が外に向けられてゆく中で、他方、僕たちの身近な周りの社会でも、むしろ非合理性や非人間性がいたるところで横行しています。僕たちこそ、自分たちの周りに見える、その真実を知ることが必要です。

それは一握りの特別の人たちによってもたらされるものではなくて、コミュニティにおいては、人、ひとりひとりの活動の中から生まれてくる、活動の現場の中に見えているのではないでしょうか。

市民一人ひとりが活動するなかで、様々な問題を抱え、そして、時は挫折し、また時に突き進み、社会に貢献する、その経験がまちのジャーナリズムになるのです。

そうした真実の情報は市民にとって重要なものですが、本当は行政にとってもかけがえのない情報であるはずなのです。それは真摯に耳を傾けるべき顧客の声なのですね。

その声を明らかにすること、そのために、コミュニティに潜む、このそれぞれのジャーナリズムを終結することこそ、コミュニティシンクタンクの役割ではないかと考えています。

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