役所で担当してくれる部署が見つからず、結局なにも出来なかった経験のある方は多いと思います。行政だけではなく、大きな企業においても同様かもしれません。
「私は三年前から二月二十二日のランチタイムに市役所の職員の方及びお昼にたまたま市役所に訪れて下さった市民の方に向けてロビーコンサートをしていますが…、第一回を行うのは、とても大変でした。ロビーは、どの課が担当するのかが解らず、まず生涯教育の講師登録をさせて頂いているので、生涯教育課に相談に行くと→コンサートだから広報へ→と言われて広報に行くと→建物の使用許可は財産管理課へと言われ→財産管理に行くと、ロビーにも、色々あって、正面ロビーは複数の課が管理しているので、たぶん駄目ですが、奥の情報ネットワークセンター、一階ロビーはIT課が管理しているので、IT課へと言われ→IT課に行くと、ロビーの使用には財産管理へと言われ…でも今財産管理からIT課に行く様に言われたと…、生涯教育から始まって、あっちこっちと言われて、いったい何処でどなたに伺えばよろしいでしょうか?!と…くたびれてしまった私は、せっかくお話しを聞いて下さってるIT課の当時係長さんに、半ば怒って質問した所…『あちこちへと…それはお気の毒に…解りました情報ネットワークセンター一階ロビーでしたら私の判断でお貸ししましょう(^-^)vと、話が決まり、千人のハープコンサート予定の2016年まで毎年、行える様になりました(^-^)v」
というような大変な思い、理不尽な思い、半ば不信感のような思いを感じた人も多いでしょう。しかし、むしろこのような経験を通してこそ、行政の複雑な(というほどではありませんが)分業システムに風穴を開けることが出来るのではないでしょうか。
長年積み重ねられた旧態然とした役割の分担では扱いきれなくなってしまった行政の縦割りをつなぐもの市民独自の多様な活動ではないでしょうか。この有能なIT課の係長さんのおかげで一つの活動は日の目を見たかもしれませんが、実際には各課が反発し、衝突した方が次ぎにつながったかもしれません。
しかし、このことはどのような組織や企業でも同じかもしれません。
進んだ企業ならば、プロジェクトチームを作り、新たな遊撃的なチーム、たとえばプロフィットセンターがつくられて、各部門を超えた業務が推進されたことでしょう。
まちづくりにおいては市民の部門を超えて、内部に入り込むことによって、つないで行くしか道はないのです。ここに、真の市民と行政との協働の意義があるのだと感じています。
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