2009年6月29日

WiMAX

いよいよ、ユビキタス社会が現実的になってきたようです。

「ブロードバンドと言えば、自宅やオフィスなど限られた場所でしか使えない通信でした。しかし「UQ WiMAX」の登場により、どこでも自由に使えるようになります。それは、進化したフューチャー・ブロードバンドです。「ノートパソコン」はもちろん、身の回りにある家電製品から自動車に至るまで、ネット環境につないでしまう次世代技術、そんな「UQ WiMAX」のつくる未来の生活の一部をご紹介します。」(http://www.uqwimax.jp/より)
建築が未来を語っていた時、60年代には定住型農耕型の日本人が「ホモモーベンス Homo movens 」(移動型人間)になってゆく時代が来る(来ている)ことを黒川紀章によって、80年代には「ノマドNomad」(都市遊牧民)の時代が来るであろうことを伊東豊雄から学んだものです。
その予言通りに、高度成長期には「阿部公房の箱男」のように都市を徘徊する市民が現われ、バブル崩壊後の90年代からはホームレスという新しい住まいの形が市民権を得てしまいました。一つのスタイルと言えます。私のデザイン論の授業でも空間の原始的構造の一つとして紹介しています。。。

このWiMAXによって、ホームレスという住まいにおいてもインターネットによって世界とつながることができるようになったのです。
「神はあまねく存在する」という意味のラテン語の宗教用語であるユビキタスが本来の意味でも実現しつつあると言えます。公共空間でも十分に通常の仕事ができるネット環境が神様からすべての国民に与えられたと考えることもできるのです。
(写真はニューヨークパブリックライブラリー周辺で撮影)

そのうち、業績の厳しい企業ではオフィスから人があぶれ出し、オフィスレスやオフィスノマドと呼ばれる企業戦士が快適な青空のもと公園やガード下で豊かに仕事を進める光景に出くわすことになるでしょう。いえ、優良企業ではすでに始まっているかもしれません。

公共とは?公共空間とは何でしょう?

電車の中でのお化粧を恥と言い、食べ物を食べると品がないと言う。携帯電話の声がうるさいと争いになったり、、、、、、、、、まだまだノマドになりきれていない人が多いようです。

0 件のコメント: