2009年7月6日

アートビオトープ

アートビオトープという言葉が生まれています。アートビオトープ那須では自然の息遣いを感じるなかで作品を作ったり、講義を学んだり、さまざまな活動を行う環境を提供しています。

http://www.artbiotop.jp/


ビオトープBiotopとはBios(生命)+Topos(場所)というギリシャ語から生まれた概念です。本来は生物の生態域、普通に自然の中に持続している生物の生態域のことを言い、それらを保護、保全、復元、創出してゆこうとするものです。


近年、日本では、屋内や身近な環境の中に閉じ込められて人工的に作られている生物の飼育室や実験装置のような矮小化された小さな概念となってしまっています。残念ながら、、、、。

ビオトープもエコロジーと同じように、むしろ生態系をつなげ、広げてゆくことが重要であり、そのつながりを私たち自身の感性でまじかに感じることが必要なのだと思います。

アートビオトープとは、作品を作ることで、生命の息吹を感じ取ってゆこうとするものであり、同時に自然の息吹を感じることで新たな作品を作ってゆこうとする活動です。アートや芸術のまっすぐな側面が自然の生態系の厳しさ、難しさとあいまって育てられるということではないでしょうか。

アートが作品、すなわち、ものづくりを通して、人と自然との間に立ってつながりを生み出しているのではないかと思います。アートが地域と人とのつながり、人と自然とのつながりを発見させ、地域のの活性化や環境づくりへと向かう活動は大変多くなっています。

アートやものづくりとエコロジーとは、なかよしなのですね。
どれも数字で抽象化されるものではないし、視点が正しくないと見えてこないですし、自らの視線を通さないと見えないものですからね。

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