2009年7月13日

琴光喜と内川

琴光喜と内川、彼らに共通するのは、「愛子さま」がファンであること。

誰もが朝青龍や白鵬と言い、誰もがイチローやマツイやナカムラを応援するなかで、彼女の審美眼は印象的です。

多くの人たちがスーパースターやアイドルに「流され」がちで、また、メディアでの露出度の高いチームを応援する。メディアは常勝チームを作り、その均質化へのサイクルを加速する。

それはストレス解消のためなのか、コミュニケーションを保つための保身術なのか。あるいは、安心感なのかもしれません。

子供の頃、人と同じ感性や価値観を持っていることで、仲間はずれにもならず、孤立することもなかったかもしれませんが、それを顧みず、内面に深く入り込んだ彼女の洞察力は私たちにとって、貴重なものとなるでしょう。むしろ、子供たちの間で羨望の的となって欲しいのですが、、。


それは「オタク」と言われる「アマチュア専門家」としての能力の現れかもしれません。

「オタク」と「プロフェショナル」との違いは何でしょうか。大きいようにも感じられますし、「オタク」の知識の方が膨大な場合もあるでしょう。「プロフェショナル」は実践の中で鍛えられ、責務を負ってゆきます。閉じていては「プロフェッショナル」とは認知されないのではないでしょうか。

「オタク」がその自閉性を解き、「アマチュア専門家」として発言権を持ち、市民権を得てゆく時、日本の社会は大きく変わってゆくのではないでしょうか。

そこには均質性を持った市民や国民ではなく、メディアなど到底予測もつかないような、多元性を持った社会が見えてくるように思うのです。

オタクを研究するオタクもあるようです。こちらはプロフェッショナルと言うべきかもしれませんが、このような分類型の分析は面白くないですね。むしろ面白さは「オタク」の方が持っているものです。

オタクは遍在する――NRIが示す「5人のオタクたち」 (1/2)
オタク分析のパイオニア・NRIが新定義を打ち出した。オタクにはアニメやコミックマニアだけでなく自動車好きや旅行好きも含まれるとし、「5人のオタクたち」という典型像を示した。
 野村総合研究所(NRI)オタク市場予測チームは、オタクの特性を分析して再定義し、10月6日に発表した。オタクはいわゆる「アキバ系」だけではないとし、行動や消費の特性を抽出。アニメやコミックに加えて旅行、自動車マニアなどもオタクに含め、主要12分野のオタク人口を172万人、市場規模を4110億円と推計した。(http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0510/06/news068.html より)

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