2009年7月27日

イオンの農業参入

イオンが農業に参入するようです。首都圏に2.6ヘクタール。まだ第一歩のようですが、農業に風穴が開くかもしれないと期待されています。

「イオンは企業が自治体から農地を借りる「農地リース方式」を使い、茨城県牛久市の2.6ヘクタールの土地で小松菜や水菜、キャベツなどを9月から生産する。参入のための新会社を10日付で設立した。生産した野菜は青果市場を通さず自社の物流網活用などでコストを削減し、店頭価格を抑える。初年度は約300トンを収穫し、茨城県や千葉県などの「ジャスコ」15店でPBとして販売する。」(http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20090719AT2F1704F17072009.html より)

徹底した減反政策という閉鎖性回路や農業の担い手がいないにもかかわらず、農地は開放されてこなかった閉塞感などが私たちと農業や農家とを遠ざけてきたのかもしれません。が、イオンがその代替となることで、身近なものになるかもしれません。

早朝出勤や休日出勤、長期休暇なしが当たり前の農業にとって、企業がどのように 経営するのか期待も大きいでしょう。

一方、生産者が有機農業を通じて、「つくる」「ふれあう」「知る」「買う」などをキーワードに消費者との関係を独自に構築しています。

また、農業を媒体として、地域の農業にかかわる生産者やメーカーの横のつながりを展開しようとしている人たちも多くなっています。

イオンと地域の生産者、その経営理念は直線性と多面性、低価格と付加価値、と異なるのかもしれませんが、作り手の「野菜を丹精こめてつくる」という理念は変えられないでしょう。こうした活動が地域のコミュニティや農業コミュニティを活性化させ、生産者と消費者とが豊かな関係を築けるのかどうか、日本の未来がかかっています。

かつて、都では白川女(しらかわめ)が、現代においても常磐線や京成線からは、千葉や茨城の農家の「おばあちゃん」たちが大きな背負子や風呂敷を背負って、とれたての野菜を都内で行商しています。とてもみずみずしくおいしいです。それは私たちと農を身近に感じさせる接点であり、その豊かさを実感できる場所でもあります。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

日本の農業が脚光をあび始めたようです!

春頃、兵庫県の地方スーパーが遊休農地を集約して有機農業(低農薬かも?)を実践している団体と提携して、イオンと同じ方式を取り入れ好評を得ているというTVの特集を見ました
三重県にある農業法人?が自分たちで採れた野菜や果物を直接加工、販売まで手掛け評判になっているという記事やTVもみました

幸田町の「憩いの農園(JA経営)」等数か所で生産者の名前が表示された新鮮な野菜が販売され、午前中は混雑しています
「道の駅」で販売される農産品の評判もいいようです

有機農法で家庭菜園をしていると、虫にも天国? とても除去しきれませんが
育てた果実をその場で食べると1.5倍は美味しく感じてやめられません

  アサヒコム(朝日新聞) マイタウン 東京普後一教授のキャンパスブログ 
ベランダ野菜 (12/08)
http://mytown.asahi.com/tokyo/news.php?k_id=13000150812080001


私も、熱い熱い都会のビルの五階ベランダを冷やすために、プラーンターを並べ主に木の実を植えてクーラーの使用を短時間にしていました
いただいたマスクメロンの種を植え、ソフトボール程度に育ったものを美味しく食べたことがあります

今年は、ホームセンタがプラーンターに植えた野菜を1000円前後で何種類も販売していました。 ゴーヤを軒下にはわせて日よけに使うのは、実も収穫出来てお勧めです


今年に入って経済雑誌なども頻繁に「日本の農業」を特集した記事を掲載しています(読んでいませんがタイトルだけを見ると、これからの成長産業として扱ったものが多かったように記憶しています? )

私が読んだのは下のものです

週刊エコノミスト 2009年4月14日号 毎日新聞社

農政改革のネックはなにか
コメ“減反“議論のから騒ぎ  
農地転用の自由化を危惧する

日本の農業の今後を考えるには、単なるスローガンだけではなく、ここ数年におこなわれた改革と、その帰結を踏まえ、現状を直視した議論が必要だ。
神門(コウド)善久 (明治学院大学経済学部教授)



戦後、日本の農業は農水省の高額な補助金が農協と農業土木を通して使われてきたようですが、この政策が見直さざるをえない状況になっているようです?

毎日新聞 2009年5月25日 (月)(岡崎市配布版)一面トップ記事 

減反と並行 国営開発に228億円
残った巨石と借金
農家「行政に従い裏目に」
   (福島県喜多方市 郊外の話)

島崎義治 さんのコメント...

いつもありがとうございます。

日本の農業もがんばりだしましたね。

ものを作って輸出することが資源のない国日本の生きる道だと教科書で教えられてきましたが、、、、、日本は豊かな資源国だったんですね。

車など工業製品を輸出して儲ける代わりに大切なものを失ってしまったようです。


これからもよろしくお願いいたします。