2009年7月30日

神戸復興のシンボル「鉄人28号」

「阪神大震災の復興のシンボルとして、神戸市長田区の公園に建立される漫画「鉄人28号」の巨大モニュメントの頭部が27日、大阪府岸和田市の製造会社からこの公園に搬入された。鋼鉄製で直径2.5メートル、重さ約0.9トン。9月末には、5階建てビルの高さに相当する約15メートルの鉄人が長田の街にそびえ立つ。

鉄人28号は神戸市出身の漫画家・故横山光輝さんが56年に発表した作品。震災で住宅や店舗の多くが全半壊・焼失した長田を元気づけようと、地元商店街などでつくるNPO法人「KOBE鉄人プロジェクト」が06年に企画し、寄付や市の支援を得て総工費約1億3500万円のほとんどを集めた。 」(http://www.asahi.com/national/update/0727/OSK200907270024.html より)
それは大きな道祖神のようでもあり、また現代におけるパブリックアートのようでもあります。
道祖神とはコミュニティ全体で豊穣を願う信仰のシンボルでもあり、同時に村の領域を作り、地域や道の境界を形づくるものでありました。
パブリックアートも、立川ファーレで見られるように単調で無色な町並みの中に場所を意味付け、領域を形作り、町を身近なものにするオブジェとして様々な場所で見られます。
また、オブジェではありませんが、東京の山手線の高田馬場駅では鉄腕アトムのテーマ音楽が流れていて、音による場所の意味付け、すなわち風景づくりが行われています。
震災の復興のシンボルとしては、気合が入り過ぎていて安定感が悪そうで、耐震性能上若干心配ではありますが、、、、。

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