2009年7月7日

裕次郎23回忌

「87年に52歳で亡くなった俳優、石原裕次郎さんの二十三回忌法要が5日、東京都新宿区の国立競技場であった。一般向けには最後の法要で、ファンらが午後10時の閉門まで長い列をつくった。主催者の石原プロモーションによると計11万6862人が献花した。

グラウンドには、裕次郎さんの墓がある横浜市鶴見区の総持寺の本堂を模した高さ約17メートル、間口約36メートルのセットが組まれた。」(http://www.asahi.com/national/update/0705/TKY200907050141.html より)

本尊を総持寺より持ち込み、法要が行われたようです。

言わば、それは移動寺であり、ウォークする寺です。本尊のあるところ御仏がおわすということですね。キリスト教プロテスタントでは、聖書あるところすべて神の御心があり、十字架のような偶像や教会のかたちにはこだわらないのと同じようです。寺そのものです。

かつて、アーキグラムがインスタントシティやウォーキングシティを都市のメタファーとして提案していたことも思い出されます。建築までもユビキタスであるということを改めて認識できました。

仏の心を確かめる場所、その場所こそが法要の場所、寺であるのです。

東京遷都が模索されていた頃、師内井昭蔵は移動国会を提案しました。

内井は木構造の巨大なドームを解体、組み立てできるシステムを考案し、国会議事堂として、さまざまな場所での議会開催を考えていました。遷都という神がかり的なものではなく、現実的な、そしてより実効性のある多面的な国会像を提供したのでした。

先日まで東京国立博物館で開催されていた「阿修羅展」。美術品として博物館で展示されるのではなく、ウォークする移動寺として興福寺自体が東京へやってきてくれるとよかったのですが、、、、、、。

建築も都市もウォークするのですから。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

阿修羅像が話題になった時、検索した中で
一番気に入った「阿修羅像の顔」の画像がある
HPを紹介します


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阿修羅像 興福寺(奈良)
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島崎義治 さんのコメント...

コメントありがとうござます。いい写真ですね。

阿修羅展は、雑踏の博物館の中では見る気がしませんでしたが、興福寺でなら見たいと思っていました。鶴見の総持寺が東京へ来てくれるなら、興福寺だって来てくれてもよさそうなもの、、、、。

いい写真をありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。