2007年6月5日

ウォーキングマップ

ウォーキングマップという町の今の姿を地図に描くという作業に取り組んでいます。これまでの地図や町分析のように、定量的な視点や抽象的な記号によって書き表すのではなく、この試みは町を歩き、主観的に感じることから町を記録し、新たな(新しいというよりも新たに発見できる)町の姿を発掘しようとするものであり、主観的観測による町の調査分析なのです。岡崎の丘や小道からコンビニ、自販機も含め、音環境なども含んだウォーキングマップがある程度まとまってきたので、地元の新聞社から三部シリーズで掲載していただくことになりました。第一部が町に対する基本的な視点、第二部が実際の町の断片となるマップ、第三部が町全体を描き出したマップとなる予定です。今日、第一部の原稿の校正ができあがりました。
このウォーキングマップは、町に住まう人が直接、町に触れることによって、また、それらを記録することによって、町の本当の姿を発見しようとする試みであって、こうして、町を知り、その上に町を重ねてゆくことで本当の町づくりが始まるのだと考えています。
同時にそれは町づくりをそこに住まう人たちに取り戻すための手がかりとなるのです。

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