2007年6月16日

まちの緑







ウォ-キングマップWKMP連載、第二部の原稿のまとめに奮闘中。マップに掲載する場面の写真一枚一枚の最後の確認をしています。確認といってもチェックではないし、ダメ出しでもない、撮ってきた学生たちの表したいものは何か、描かれた町の断片が何を物語っているかを再確認したいのです。
そのひとつ、映画好きで感性豊かな学生である4年生榊原さんの岡崎の「緑」をテーマとした100枚ほどの膨大かつ面白いショットに岡崎のまちのすばらしさを再度実感しました。

ここには多様な生命感あふれる植物の姿が現れています。岡崎はまち全体がこのように身近な緑にあふれているのです。建物は解体されて駐車場になっても内部にあった大きな樹木は残っているケースも多々あります。そして、重要なことはこのまちのあふれる緑を支えているのは市民独自の活動であることです。

しかし、そのような豊かな岡崎にも例外が一箇所あります。中心部、最も整備がゆきとどいている地域はこのようにさびしげな通りです。街路樹もきれいにカットされ、ここでは樹木は管理される「もの」として扱われ、豊かにまちを形づくる協働者になっていないように感じられます。

ただ、単に業務を遂行するだけでは魅力のある町はできるはずもありません。


市民活動も同じように考えられるかもしれません。それまで、地道に、かつ精力的に行ってきた活動が行政の助成を受けたり、協働化されると、市民活動は方向付けられ、規制を受けてしまうことになります。また活動の評価を受けなければなりません。行政にとっては市民と協働することは大きなテーマのようです。
それでも市民の側は、今まで持ちえなかった発言の場所が具現化するのではないかといちるの希望を抱き、我慢強く対処しています。

まちの緑に現れる人と緑の豊かな協働。市民と行政の協働。協働とは何でしょう。

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