高浜の都築氏は本物のものづくりの精神を持ち、もののしくみを自ら解明しようとし、屋根の研究を続けてきた人ですが、またそうした本物を見る視点からまちを見ている一人の市民でもあります。
高浜市内にある方向から入ってくる道路の景観の貧困さを謳えた。ひとつは市長の視点と市民の視点は違うことと、もうひとつは樹木を単に植えればいいと発想が貧困な景観をつくっている。植栽のプロの職人が見れば、育たない理由は明らかであるとのこと。
結局、彼は市長に提言するのではなく、地域の二人の区長に声をかけ、自分たちで整備を進めていったというのです。
まちのいたるところに存在する、こうした市民の無数の目が生かされた時、発想の豊かなまちが出来あがるだろうし、その発想を具体化する動機もまた本物になるはずです。ものづくりとまちづくりはとても近いところでつながっていることが再確認できました。岡崎でもものづくりが盛んに言われます。しかし、「ものづくり」とは研究対象でも観光振興の対象でもないのです。本物を見る目なのです。そうした目を市民一人ひとりが養うことがまちづくりにとって最も重要なのです。
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