2007年6月18日

まちづくり業務

まちづくりとは何だろう。

このまちづくりにかかわり、市民活動団体と行政との調整業務が行政から別の市民活動団体との間に結ばれた委託業務契約に基づき実施されることが多くなりました。その契約内容は、例えば、以下のように決められていることもあります。
1.特定の市民活動にかかわる交流会を年6回開催する。
2.特定の市民活動にかかわる団体の世話人会を運営する。
3.特定の市民活動にかかわる団体を支援する。(状況の把握と助言)
4.特定の市民活動にかかわる情報管理する。(広報活動)
5.その他(特定の市民活動団体が所属するまちづくりとの調整等)

多くの場合、行政との契約に基づいた特定の市民活動団体のコーディネートはするが、それ以外の団体にかかわる業務は行わないようです。 過不足なく業務を行わないと次の契約が交わされないものであろうし、また、もともと信頼に基づきコーディネートを行っているわけではないので、契約範囲を超えることは、それも難しいのかもしれません。しかし、契約に決められたことだけやっていてもまちづくりにはなりません。まちづくりって、もう少し神聖な、真摯なものではなかったでしょうか。
コーディネートする側も、またコーディネートされる市民の側にも難しい業務だろうと感じます。

ただ、こうした契約業務をこなすことで、陰でどれだけの多くの市民活動が休止に追い込まれたり、多くの市民の自由性を奪ってしまったか、など客観的に共有する課題を実感することが重要ですが、それは契約業務には入っていないものです。しかし、いまやどこの企業でも必要としている、そうした市民(消費者)のありのままの情報を提供できる組織をこそ、行政は大切にしなければならないのではないでしょうか。

つまり、狭く閉ざされたマーケッティングではなく、開かれたオープンな真のマーケティング。
まちづくりの現場はどこにもない常に新しい試みであり、どこのまちもはじめての、ある意味で実験の場であるべきなのです。そこにコミュニティシンクタンクの存在意義があるのかもしれません。

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