2007年6月24日

本と人とをつなぐそらまめの会

鹿児島の二つの図書館で指定管理者制度が導入され、その運営にNPO法人「本と人とをつなぐそらまめの会」が選ばれました。
http://inochinotabi.jugem.jp/?eid=241
このそらまめの会は、指宿の図書館を活性化しようと結成されたボランティア団体でしたが、利益優先の県内外の企業に図書館を任せるわけにはいかないと、NPOを結成し、メンバーの研修を重ね、新しい図書館づくりに乗り出すことにしたそうです。

このNPO団体は純粋に官と民の協働を目指したものと言えるのではないでしょうか。


岡崎の図書館交流プラザという複合施設のあり方に対し、昨年、僕は有機的横断型ユニットによる協働組織を考察しました。行政施設の縦割り型施設の中に、縦割りのブロックをつなぐ市民組織を挿入するのですが、少し時期が早すぎたようです。

しかし、今図書館行政が悲惨な状況にあることを考えるとき、才津原氏や巽氏、渡辺氏のような館長を育成することも、また、十分に登用することも必要です。また、そうした人間性も豊かな優秀な館長のプロデュース能力を組織としてその機能を果たすことも必要ではないかと考えています。

書物やその世界を愛しているのかわからないような、ただのサラリーマン的(優秀なサラリーマンには失礼な話ですね)図書館長が多い中で、ボランティアに関わるほとんどの図書館支援者は図書館が好きで関わっているのです。そうした人たちこそが専門的、経営的能力を身につけ、図書館運営に関わっていくことがとても重要なことで、この「本と人とをつなぐそらまめの会」の活動は勇気を与えてくれることでしょう。実際の運営がどのようになっているかは広報されていないのが残念ですが、ぜひ、鹿児島まで出向いてみたくなりました。

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