木河氏や小野氏、寺田氏、岡崎市財産管理課の皆さんに完成したばかりの岡崎市東庁舎を案内していただきました。目の回る、猫の手も借りたい、嵐のような忙しい時期なのがよくわかっているので、本当に恐縮しながらの1時間でした。かかわった人たちが出来上がった、言わば自分の作品を案内して回るのは頑張れた証、やり遂げた充足感の証なのだと思います。
オープンなオフィス空間が黒を基調色にして色彩計画がまとめられています。ここが公共の執務空間ではなかった新しさです。サインは黒の背景に白やアクセントカラーの文字となっています。回廊となっているブリッジから3階の玄関に入り、ロビー、EVホール、そこから吹き抜けを介して、向こう正面のミーティングスペース、その周囲には執務空間が展開されています。建築空間にうまくサイン計画がおさまっていて、スムーズに視線と視点が続いてゆきます。本当は最後にサイン計画に建築空間を合わせてもらったのですが、うまくできあがっています。
下山学区のまちづくりでお世話になっている、石川氏も黒川氏にもお目にかかれました。
しかし、まだまだ、オープンなオフィスを全部署が使いこなせているわけではありません。インテリアから執務のあり方へ、組織のあり方へ木河さんは考えておられるようです。新しい執務のあり方が次の空間をつくり、今度はそれが執務のあり方、組織の未来を新しくしてゆくという、醍醐味の真最中、本当はこれからが勝負です。
明治学院大学の計画でも、オープンなスタッフラウンジやミーティングスペース、オフィスをオープンにする段階的なファイルシステムなどなど、、、僕たち建築家とともに作りあげてきた管財部の皆さんがそれをモデルとして、リーダーとして、組織の意識改革へ向けて、その使い方を実践されました。かっこいいなぁ、働きやすいなぁ、見られているっていいなぁ、と皆が感じることで、考えていたように空間は変わってゆきます。
オープンなオフィスに相変わらずの日本的なデスクの光景。民間の企業も同様かもしれませんが、このデスクの配置が解体されてゆく時、次の時代が始まります。
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