2007年7月31日

岡谷から

岡谷に行ってきました。信州という地域は周囲をなだらかな山々に囲まれ、初めて訪れた時から、とても豊かな空間性を感じてきた地域です。心地よい囲繞感なのです。広い平原が赤城や筑波まで続き、むしろ、さまざまな地点から大きな富士を視線に感じることで、空間性を感じ、同時にまちの共有意識を作っていた東京とはまた、異なるシンボル性を持っています。

特に、岡谷は諏訪湖に面し、周縁性と中心性を持った明快な町です。諏訪湖がシンボルであると考える時、それが精神性などという視点でも、また、ひとつの大きな歴史性といった視点だけでもなく、具体性を持った、今の生きる人たちの視点に変わる時、その湖岸が周囲約16km、4時間程度で散策できるまちの回廊となり、諏訪湖を中心とした行政上の3つのまちは共有のシンボルを持った、協働の場となるのではないかと感じます。

まちの特別の風景の中には人々の活動の姿が内蔵されているのだと考えています。そして、それはどこのまちにも共通して潜在しているものなのではないかと思うのです。

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