2007年7月27日

ものづくりからの改革

1ヶ月ぶりに、長久手まちづくり研究会の第9回合同ミーティングへ参加してきました。このミーティングは先月初めて参加させていただいて以来、僕たちのコミュニティシンクタンクの方向性に大きな影響を与え、同時に確信が得られたすばらしい会です。

今回は僕のほうからも、岡崎の現況、課題、岡崎図書館倶楽部の人たちとの協働である地域の図書館づくり、シンクタンク構想の組織モデルを発表してきました。どなたも図書館に対する質問も多く、地域にとって大きな関心事であることもわかりました。

また、なさら農業にかかわっている小林清氏がその活動の状況を紹介されました。
腐朽菌による土壌改良を行い、無農薬、無肥料の抗酸化野菜づくりに携わっておられます。その事業の展開は販売から授産施設の自立支援、食品の循環、リサイクルへ向かい、排出される有機物を土に戻し、自給自足的な生産体制を目指されています。

こうしたものづくりに真剣にかかわる人たちに共通するのは、既成のいろいろなものに振り回されずに、本当に有効な手段を純粋にやり遂げていくという気概を持っておられることです。「正しく考える人が正しく情熱を持って一石を投じれば、どのような波紋も必ず大きくなる。」というのが彼の信念です。

前回発表された高浜市の都築氏にもそうした印象を持ちました。本物のものづくりが直接町を変えてはいけないのではないか、と考えていました。が、具体的につくられる結果だけではなく、それも重要ですが、それ以上にそれを成し遂げるやり方、お決まりのやり方ではなく、絶えず、既成の習慣や制度にとらわれず、有効なやり方をとってゆくという、その情熱とプロセスにこそ、まちづくりの本質、市民の町を快適にするという業務の本質を踏み外さない、重要な役割を担うのだと感じました。

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