2007年6月14日

図書館とマーケッティング

まちや図書館のさまざまなマネージメントを考えていたら、図書館をマーケッティングの視点からコメントしているこの人のブログにたどり着きました。
http://soslibrary.exblog.jp/ 「真夜中の図書館」の著者、辻桂子氏。(先日購入したままで、まだ読めていないのですが、、。)

図書館づくりとまちづくりの違いはありますが、(でも図書館もまちもそう大して違いはないはず。)同じような考えを持った人であることが実感できます。
実は彼女は、能登川図書館長だった才津原氏と一緒に静岡にお伺いした時に、「九州に行ってこんど前原図書館の辻氏に会うことになっています。」と言って彼が楽しみにしていた、その辻氏だったのです。

市場化、マーケッティング、ドライブスルー、ヘッドハンティング、デザイナーズ図書館、おとなの部活動、図書館を経営するセンス、、、、、。

ここには、さまざまな、それも膨大なヴォリュームの楽しい思いが真剣に重ねられていて、それが直接伝わってきます。
デザインプロセスに例えると、さまざまな問題マップを壁に張り出したところでしょうか。これから、このマップすべてを実現する図書館像、アーキタイプを発見し、具現化してゆかなければなりません。

でも彼女の頭の中には、あるいは日常の実践の中にはリアルに見えているはずです。
彼女の望む、「利用者の視点を生かしたデザイン 図書館は快適空間」となるデザイナーズ図書館。それはもちろん、市民も望んでいるものです。そして何より、建築家も望んでいる、やりたくてしようがないプロジェクトなのです。仕事は楽しくなくては、、、、。
でも、世の中にはそれを阻んでいる何かがあるのです。

来年完成する岡崎の新しい図書館は、環境にやさしくと言いながら、閲覧室の窓が開かないのは市民が本を盗まないためであるらしい、また、図書館のシンボルとなるはずであった市民のはぜの大木は簡単に伐採され、町の縁側をつくるはずなのに、縁側のような外と内の接点などどこにもない。
でも、それを改めさせるのが本物の専門家たる、建築家の職能なのですが。

3 件のコメント:

島崎義治 さんのコメント...

辻さんのブログに投稿したら、即返信をいただきました。

Commented by ma_yo_to at 2007-06-14 23:30
辻です、初めまして。才津原さん、草谷さん、菅原さんと聞けば、もう初めてと言う感じがしませんね。よろしくおねがいします。才津原さんとお会いするたび、図書館を熱く語り合っています。とてもとても、落ち着きます。
 島崎さんのブログも拝見しました。やさしい設計をされる方だろうと思います。私も少しばかり建築をかじりましたので、建築を語るのは好きなのです。図書館をマーケティングして見たくて、学びながら書いたブログですが気に入っていただけて嬉しいです。まさに「コミュニティシンクタンク」は私の図書館運動そのものです。一度、才津原さんも交えてお話してみたいと思います。

島崎義治 さんのコメント...

図書館を支援するmiyoさんからコメントいただいています。


精力的に動いていらっしゃるのを拝見して、さすがと感心しております。
大きな視野を持って、岡崎を見ていらっしゃるので、小さいところで動いている市民をまとめてくれると期待します。      miyo

島崎義治 さんのコメント...

めぐみさんからコメントいただいています。

利用者の視点を生かしたデザイン=マーケティング

大変興味深く、
旭山動物園の成功がイメージとして重なりました。

辻氏は現在も、前原図書館にいらっしゃるのでしょうか?

私の叔母が数年前に東京から前原に移住しました。
夏休みに訪ねようと思っているところです。

ぜひ、前原図書館に足を運んでみようと思います。